外国人従業員が連休!シフトに困る日程トップ6

皆さんの職場で外国人の方はいらっしゃいますか?
普段頑張り屋さんの彼らですが、なぜかあるタイミングで一斉に何日も休みを取り(※同じ出身の方の場合)帰国して、突然にシフトが埋まらなくなり、現場管理者が困ってしまう・・・といったことはないでしょうか?

彼らに休みの理由を聞いたら、ほとんどは「自分の国で重要な祝祭日があるので、家族と一緒に過ごしたい」と答えるでしょう。

今回は外国人従業員が連休・帰国してしまう可能性が高い、年間で一番大切にしている祝祭日とその日程を調べました。
こちらの情報をあらかじめ把握しておけば、こういった時期に慌てずにシフト難を避けられるかと思いますので、ぜひ最後までお読みください。

在日外国人労働者国別情報

まず、厚生労働省から発表された在日の外国人労働者の最新情報を見てみましょう。
令和2年10月末現在、外国人労働者数は1,724,328人であり、国籍別で見ると、ベトナムが最も多いことは分かります。

1位 ベトナム 443,998人 25.7%
2位 中国 419,431人 24.3%
3位 フィリピン 184,750人 10.7%
4位 ブラジル 131,112人 7.6%
5位 ネパール 99,628人 5.8%
6位 韓国 68,897人 4.0%

 

 

 

 

 

 

 

各国最大の祝祭日と日程

ベトナム

旧正月のことを指す「テト」は、ベトナムで最大級の行事です。ベトナム人は家族を大切にするため、多くの人が故郷に帰ってテトを迎えます。ベトナム人にとってテト期間は一斉に休むという認識が多くの国民にあるため、勤め先に申告しなくても休むのが当然だと思っている人がいるでしょう。

「テト」のお休みは旧暦の大晦日から1週間程度、土日を入れて毎年7日~9日間お休みになります。このテトはベトナムにおいて一年間の中で最も長く、最も重要とされている祝日連休です。

中国

日本と最も交流が深い国ですので、言わずともご存じの方が多いかと思います。そう!中国語では「春節」(シュンセツ)という旧正月があります。

中国をはじめ、中華圏における最も重要とされる祝祭日であり、新暦の正月に比べ盛大に祝賀され、多くのアジア圏の国・地域(中国、香港、マカオ、台湾、韓国、北朝鮮、ベトナム、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ブルネイ、モンゴル)では国の休日となり、数日間の祝日が設定されています(※国によって休暇日程は多少異なります)。

家族をひときわ大切にしている中国人にとって、春節は家族で過ごす大切な日です。家族が集まって食事をする「団円飯」はきわめて重要なことです。そのために、ふるさとを離れ、世界中のあちこちで暮らしている中国人たちは、春節となれば実家に帰って家族団らんを楽しみます。

また、旧暦の元日1月1日は新暦で1月21日~2月22日の幅があり、毎年毎年新暦で考えると日にちどころか月も違うこともありますので、その都度確認する必要があります。

ちなみに、旧暦でお正月をお祝いする風習のため、日本のように1月1日前後の正月連休はありません。1月1日のみがお休みとなり、普通の休日とほぼ同じのような感覚で、淡々と過ごす人が多いでしょう。

フィリピン

フィリピンはキリスト教徒が90%以上を占める国として、東南アジアでは珍しい国です。そのために、キリスト教に関わる祝日が多いわけです。そんな中で、一番大型の連休は大体4月の間に制定される「ホーリーウィーク」でしょう。

キリスト教の神であるイエスの復活をお祝いする「イースター」のためのホリーウィークです。キリスト教徒にとって、イースターはクリスマスと同じぐらい、むしろクリスマス以上に大切な日とも言えます。

「ウィーク」という名前からもわかるように1週間の連休となります。

ブラジル

世界でもっとも多くのカトリック人口を擁する国はブラジルのです。そのため、ブラジル人にとって、年中一番大事な日はやはりその宗教と関わるお祭り「カーニバル」です。
イースターから40日ほどさかのぼり、毎年の2月か3月にブラジル各地で3日~1週間開催されます。

ネパール

ネパールは北海道の約1.8倍しかない小さな国ですが、民族が多く、さまざまなお祭りがあります。それらすべてのお祭りには深い意味や目的があり、ネパール人の生活とは切り離せないものです。

そんな中で、9月末から10月中旬まで続く「ダサイン」は最大のお祭りと言われています。学校は15日間休みとなり、銀行や役所なども4日間休みます。祭の期間を家族皆で過ごすため、帰省する人も多くいるでしょう。

韓国

何よりも家族・親族を大切にするという国文化の韓国においては、家族や親戚が集まる「ソルラル」旧正月)と「チュソク」(秋夕)が代表的な名節です。また、中国の文化の影響をうけ、どちらも旧暦です。

毎年の日程が違うため、その前後につながる休日数によって、連休になる日数も変わります。前文に述べたように、旧正月の「ソルナル」は大体1月末から2月中旬ごろ、また「チュソク」は旧暦の8月15日、基本的に9月設けられます

情報活用

日本における年末年始は人手不足の現象が毎年起きます。その最大の理由といえば、やはり日本人にとって一番大切な日、お正月迎え、家族と一緒に過ごすために多くの人が連日のお休みを取るからです。これは日本の伝統・風習として認めている企業も多いです。

したがって、外国人たちの立場に立って思うと、彼らも同じ気持ち・思いを持っていて、こういった『必ず家族全員が集まり、一家団欒を楽しむ祝祭日があることを理解できたでしょうか。

その時期になったら、普段一人で頑張っている外国人たちの気持ちはお正月を楽しみにしている日本人と一緒のです!家族、友人と遠く離れ、言語も環境も全く違う外国で一生懸命お仕事されている彼らは、こういう特別な時期になると「家族に会いたい、故郷に帰りたい、親しい友たちと遊びたい」という思いをいっそう強めます。

現場のリーダーや責任者の方々は先に「お国に帰る予定がありますか」と聞いてあげたり、休みの申請があれば許可をしてあげたりすると親切ではないでしょうか。また、きっと彼らに感謝されて、今まで以上に頑張ってくれると思います。

以上、日本で働いている外国人トップ6の国の方々が連休を取る可能性が高い期間を紹介しました。日本人従業員の休日とうまく調整すれば、どんな時期になってもシフトに穴が開くリスクを減らすことができます

以前私が投稿していた外国人との対応術についての記事も話したように、外国の方はとてもデリケートで、疎外感を感じやすい人が多いです。そのために、同じ職場で働いている日本の方々は積極的に話をかけてあげることが非常に重要であり、心の支えになります。

※注 紹介した祝祭日以外に、各国においては重要な日もたくさんあります。また人、状況によって、別の祝祭日を選択して、帰国する場合もあります。あくまでも参考としてご理解いただき、必ず本人に確認しましょう

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この記事を書いた人

ヒトトセ編集室 S
ヒトトセ編集室 S
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多角的視点の記事を手掛ける。

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