春でも危険?!コンセント火災を防ぐ!

皆さんこんにちは。まもなくゴールデンウィークを控えた4月末、気温もなんとなく暖かくなって安心!な季節ですね。ところで私は甲種防火管理者という当該建物内で防火管理業務を行う事ができる資格を取得しているのですが、この寒暖差が多い春も火事に気を付けなければならない!という教習で得た知識を元に、今回は火事対策のお話です。

火事というと寒い冬に起きやすいイメージがあるとおもいます。
しかし実際の統計を見てみると、春にも火災件数が増えることがあります。火事の起きやすさは冬から春まで続いているという認識でいるとよいでしょう。

出典:総務省消防庁 令和6年(1~12月)における火災の状況(確定値)https://www.fdma.go.jp/pressrelease/statistics/items/cfff9e3173795eb802e15902ab9b9a348f3259ad.pdf

春先の火事はなぜ起こる?

原因とされるのが、乾燥とこの時期特有の南風です。
空気の乾いた高気圧に覆われるときは火災が発生しやすくなりますが、その後のやってくる低気圧が強い南風をもたらし、小さな火種でも燃え広がりやすくなります。急な暑さや寒さ等の湿度変化、4月の忙しさによる点検の後回し、電化製品使用増加で、火事が増えやすい時期といえるでしょう。大事になる前のチェックが必要です!

今回はその中でも、皆さんが働く店舗で起きやすいコンセント火災を見ていきましょう。

火を止めるための考え方:「燃焼停止の4項目」

まず、火災の基本的な仕組みを覚えておきましょう。火災は、簡単に言うと燃える仕組みがそろった状態です。
そして、その仕組みのどれか1つでも止められれば、消火できる可能性が出ます。

【燃焼停止の4項目】

  1. 可燃物(燃えるもの)を減らす/遠ざける
  2. 酸素供給(空気)を減らす
  3. 熱源(燃え広がりの原因・温度)を断つ
  4. 連鎖反応を止める(燃え続ける流れを断つ)

コンセント火災は原因が「電気(熱源)」側にあることが多いので、基本は次の行動が重要です。

店舗で起きやすいコンセント火災の原因

パソコンやレジ、冷蔵ケース…店舗には電化製品が多く、また汚れやすい環境であるが多いといえるでしょう。
普段から見回りで気づきやすいポイントを挙げていきます。

  • タコ足(増設)で負荷オーバーになっている
  • ほこり・油・水分がコンセント周りにたまっている
  • コードが 曲げっぱなし・ねじれっぱなし で傷んでいる
  • 差し込みが緩い/抜き差しが多い(接触不良)
  • 焦げ臭い、変形、熱を持っているのに放置している
  • ホット系(調理機器、ヒーター、ポットなど)の近くに 紙や布が置かれている

「火を見てからでは遅い」とよく言いますが、コンセント火災は 予兆(焦げ臭い・熱い・変形) が出ることが多いです。そこを拾えるかが勝負です。

消火器で対応できる範囲と避難ライン

消火器(店舗に設置してあるものは ABC粉末という業務用消火器がほとんどです)で対応できるのは、基本的に目線の高さより下まで】 です。それより上に炎や煙が広がっている場合は、消火を試みるより ただちに避難・誘導を優先してください。

ここは現場判断を迷わせないために、ルール化がおすすめです。

  • 目線より下:初期消火を検討(安全第一)
  • 目線より上:すぐ避難(消火より命)

また、コンセント由来は「電気」です。無理に触ったり、水で消火を試みると感電の恐れがあるため危険です。
消火器は業務用であれば問題ないことが多いのですが、厳密に言えば「二酸化炭素消火器」のものが適しています。電気火災用のマークがある消火器を設置しておくと安心です。

避難経路はしっかり把握しておきましょう。広範囲の店舗、ビルでは防火シャッターの運用が火事を食い止める大きな要素です。
防火シャッターの位置、迅速なお客様の避難誘導に関しては担当者のみでなく、全従業員で把握するとよいでしょう。

コンセント火災の基本の流れ:電源→消火→再発防止

コンセント火災で一番大事なのは、火を消した後に「同じ原因を残さない」ことです。

1) まず電源を切る(熱源を止める)

可能なら コンセントや電源(ブレーカー等)を止める
燃焼停止の4項目でいうと、まずは ④連鎖反応が続く熱源(③熱源)を断つイメージです。

2) 目線より下なら、適切な消火器で初期消火

業務用の消火器であれば、基本は 初期消火を狙える範囲で対応します。ただし前述のとおり炎が大きい・煙が強い・自信がない場合は、最初から無理をしないのが正解です。消火器には使用方法が書いてありますが、いざ使う時になるとパニックになり使えません。
簡単でも結構ですので、火事想定訓練は必ず行う事をおすすめします。

3) 消えた後は「原因箇所」を必ず交換

消火ができた場合、その場所を「そのまま使う」ことが一番危険です。
コード、差し込み口、電源タップ、接続部に問題がある可能性が高いので、交換・点検につなげます。

コンセント火災の予防チェック

忙しい店舗でも回せるよう、チェックを絞ります。

  • 1か所ずつ見て、焦げ臭い・熱い・変形・異音がないか
  • タコ足配線を減らし、必要以上に増やしていないか
  • コードや差し込み口が 緩んでいないか/傷んでいないか
  • コンセント周りに ほこりがたまっていないか
  • ホット系の近くに 紙・布・メニュー類がないか
  • 消火器の場所と、スタッフが使えるか(担当者だけでなく全体周知)

コンセント周りを掃除する際には、ブレーカーを落として、ハンディモップなどでホコリを払います。
汚れが強く、水拭きや重曹(水100mlに対し小さじ2杯程度)を用いる場合は水気をかたく絞った雑巾で行い、必ず乾燥させてください。またアルコールの除菌スプレーの使用やコンセント内のホコリをかき出すなどの作業は感電のおそれがあるのでNGです。

まとめ:火事は普段から意識して止める

火事は定期的な避難誘導・想定訓練、点検とルール化で深刻化を防げます。

  • 火は「可燃物・酸素・熱源・連鎖反応」のどれかを止めれば止まる
  • 消化器で対応できるのは 目線より下まで。それ以上なら 即避難です。
  • コンセント火災は「電気」が関わるので、まずは 電源を切る発想が大切

火を出さないことがベストですが、出てしまったときの動き方、確実なお客様の避難誘導、防火シャッター位置の把握で被害は大きく変わります。ぜひ、機器周辺のコンセント周りのチェックを入れてみてください。

※本記事は一般的な防火・消火の考え方をまとめたものです。 実際の対応は、各店舗・施設で定められている防災・防火マニュアルを最優先にしてください。 本記事は「いざという時に迷わないための理解補助」としてご活用ください。

Feedlyで記事情報を収集

無料特典『笑顔の秘伝書』ダウンロード

笑顔の秘伝書

接客の基本はやっぱり「笑顔」です。
接客業の方、笑顔の教育にお困りの方必見!
笑顔トレーニングに今すぐ使える!
笑顔の秘伝書マニュアル(A4サイズ表裏・PDF形式)をプレゼント中!

これ一枚で笑顔の基礎を教えられます。

●すてきな笑顔とはなにか?
●笑顔になるための実地トレーニング方法
●マスクをしていても伝わる「声」の出し方
●説明できるようになりたい笑顔の効果効能
●接客指導方法

『笑顔の秘伝書』をもっと詳しく知りたい方はこちら

今すぐマニュアルをダウンロードしたい方は、下記のボタンから↓