落ち込んでいる人への接し方・相談の受け方
さていよいよ梅雨の足音がきこえてきましたね。
このところの気温差アップダウンで挙げられる困ったランキングを勝手に作成しました。
目次
あなたの不調は?
3位 純粋に風邪をひく
自然界にはさまざまな事象があるとはいえ、こうも激しい気温差では風邪を引きます。
気温が低い場合は交感神経が優位になり、血圧と体温が上がります。逆に気温が上がると副交感神経が優位になり、血圧と体温が下がって暑さに対応しようとします。これらの反応は自律神経が司っていますが、この切り替えがめまぐるしいとバランスが乱れ、風邪をひいてしまうというわけです。
2位 気圧変化による痛み・不調
気圧の変化に伴い、関節や古傷、また頭痛などが引き起こされます。
とくに頭痛は多くの方が悩まされていることでしょう。
低気圧頭痛の仕組みは、体内の水分バランスが乱れ、脳内の血管の拡張につながり他の神経を圧迫してしまうため引きおこされる、といわれています。また自律神経の乱れにもつながります。
1位 なんとなく憂鬱
じめじめした曇天、しとしと続く雨が続けばもちろん気分も落ちようというもの。そんなものでは?と思ったあなたへ。実は晴天のほうが憂鬱になるというケースが存在します。
天気が良くても気持ちがつらい
カラッと抜けるような青空を見てあなたはどのような気持ちになりますか?
・気持ちいい、洗濯がはかどる、でかけたい、スポーツしたい・・・
こんなところでしょうか。しかし、それは元々のコンディションが良好であるからこその反応です。実はこのように考えてしまう人達も存在します。
「焦る」「みじめになる」「いい一日を演出されている」「がんばらなきゃいけない気がする」
このような気持ちを抱くケースにおいては曇りや雨の天気の方が
「許されている」「安心する」「がんばらなくていいと思える」「おちつく」
と感じやすく、正反対の反応を示します。
人と人はあまりにも違います。
その心はグラデーションであり、今日が青だったからといって明日も青であるとは限りません。特にこの季節の変わり目は心が不調をきたしやすいときです。ちょっとした心の傷があとになって拡がることも、今まで何ともないと思っていたことがつらくなることも、たくさんたくさんあります。
さて、目の前に悩んでいる・落ち込んでいる友達、家族、同僚がいたらあなたはどう接しますか?
落ち込んでいる人への接し方
ぐいぐい話しかけない
普段と違う様子であったりあきらかに塞いでいるような姿を見ると、
解決してあげたい気持ちから、「何があったの?」「どうしたの?」「なにかあれば言って?」と率先して話しかけてしまうパターンがありますが、これらはNGです。
まずは相手の様子をよく観察しましょう。
間を置いても改善されない、相手から一向に話しかけてこないという場合にはじめて声をかけます。それも、かしこまったりする必要はなく「何かあったら話をきくよ」と声をかけるにとどめます。
そして相談をされる際、悩みを打ち明けてきた際に注意するのは次のポイントです。
話をさえぎらない
話を聞いている途中で、どんなに突っ込みたいことや意見したい内容になったとしても、話をさえぎってはいけません。「私だったら…」や「私も以前…」と自分の話をしだすのは特大NGです。必ず相手の話を聞くに徹し、うなずきとある程度のアイコンタクトをとりましょう。話のテンポによっては相手の話を軽く復唱しましょう。
例)
「昨日買い物してたとき財布落としちゃって」
「財布を落としたんだね(うんうん)」
「夜寝ようとしても眠れなくて」
「眠れなかったのか(そうなんだ)」
間を大事にする
相手が言葉につまる、または内容が整理しきれておらず沈黙するときがあります。このとき、間を埋めようとしゃべりだしてしまうのはNGです。相手は頭を整理している場合もありますし、心を落ち着けようとしていることもあります。間ができた際は相手の目を見つめすぎず肩のあたりをみつめるか己の手に視線を落とし、待ちの姿勢を見せます。咳払いやため息、指で机をトントンするなど、決して急かすような態度をとってはいけません。
「「ええ~?」や「でもさ」「いやいや」など否定の言葉をつかわない」
話を聞く上で適度な相槌は大変効果的ですが、そこに否定のニュアンスを込めてはいけません。相手は否定の言葉を聞くと「拒絶された」と感じ防御態勢に入ってしまいます。その結果言おうとしていたことが言えなくなる、またはそれ以上の話をすることができなくなってしまいます。
相手のことを理解することはできない
いよいよ相談を受け、的確に話を引き出したとしても相手の事を100%理解することはできません。感情ひとつとっても様々であり、
相談してきた相手だって、自分のことは 良くわかっていないのです。
では相談や悩みを打ち明けられたときのゴールは何でしょうか。
解決するのが最初のゴールではない
最初のゴールは、相手に「あなたは理解者だ」と思ってもらうことです。
問題の解決のためにできることは限られています。立場的に深く介入できないことであったり、外部の機関を頼らなければいけないこともあります。しかし、悩みに対して適切に寄り添い、「気持ちの理解者だと思ってもらう」ことは可能なのです。
そのためには上記の注意点をふまえ相手から「そうそう」「そうなんですよ」「それ!」という反応を引き出す必要があります。
例)
「昨日上司に厳しく怒られてしまって」
「とても厳しくですか」
「そう」
「それがキツかったんですね」
「そうなんです。怒鳴られると怖くて」
「怖いですよね」
「実は小さい頃から・・・」
というように、会話の内容をなぞることを心がけます。
まとめ
ここまで読んで、「人の話を聞くのは大変だ」と思いましたか?その通り、大変なことです。さらに言えば、人がもっとも不快になるのは「わからないとき」とされています。相手がなぜ落ち込んでいるのかわからない、言っている内容がわからないなど、わからない要素が多いと聞く側にもストレスが生じるものです。
ですが、あなたが話を親身になって聞くことにより、相手の心が少し軽くなったとしたら、それだけでも充分なのです。 相手が話をしてくれたということはあなたに対して少なくとも信頼をよせ、頼っているということです。
こんな時代だからこそ、困ったときはお互い様の精神を持ち「頼れる人」になりましょう。
この記事を書いた人
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ライトな話題・ディープな話題・接客に関することまで
幅広く手掛けます。
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