締め切りギリギリまで行動しないのはなぜ?ギリギリ癖を改善する5つの秘訣
こんばんは!
ヒトトセ編集室です。
いきなりですが、皆さんに質問です。
「〇月〇日までにやらなきゃいけないのに、ぎりぎりの最終リミットが来ないと動き出せない」…
そんな経験はありませんか?
例えば学生時代、試験直前になって勉強を始める。社会人になっても、期限ギリギリや締め切りを過ぎてから提出物を出し、会議用の発表資料の完成も使用する直前。さらにプライベートでも旅行当日直前に荷造りをするなど。
このように締め切りが迫らないとなかなか動き出せない経験は誰でも一度はあるかと思います。一方、自分が締め切りを守ってもらいたい立場だとしたら、守ってもらえない人たちに向けて何度も催促をすることになり、それだけでも疲れてしまうことでしょう。
「早く終わらせておけば、あとが楽になるのに…」とわかっているのに、毎回この習慣を繰り返しているのなら、何とかしたいところですね。
そんなお悩みを持ち、または困らされているあなたに、締め切りギリギリまで行動しない原因を5つとりあげ、それぞれの改善方法をご紹介します!
まず最初にズバリ、根本的な原因を言います。当然と言えば当然なのですが、この原因をまずはしっかり認識するところがスタートです。
それは「何らかの理由があるため、やる気が起きない状況」に、今自分はいるのだということです。そして「やる気が起きない状況」の原因を掘り下げていくと、様々な理由が浮かびあがってきます。
目次
興味がない
人は誰でも自分の好きな事を優先して、興味がないことは後回しにする癖があります。あるいは、意識的に無視をする傾向にあります。また、人間の脳は記憶に対して選別を行なっています。
苦手なことや嫌なことは、「それをやっている/やらされている」時以外に記憶の呼び覚ましが発生しません。すると、ある程度の時間が経てば、記憶としてのステージが下がり、最終的に忘却することになります。この記憶のメカニズムによって、人は嫌なことを忘れ、思考をせずに済ませてしまうのです。
好き嫌いは脳の偏桃体の部分に多くの影響を受けますが、克服するための秘訣があるので試してみましょう。それは、「嫌なことにも、必ず有意義な一面がある」と考える習慣をつけることです。それがだんだんとできるようになると、興味がないことを理由にしたギリギリ癖を改善して、前向きに対処できるようになっていきます。
責任感がない
これは態度の問題とも言えます。
責任感が希薄なタイプの人は、大体やることの意義や重要さを認識していない、または中身をよく把握していない、そのため抵抗感を持ってしまっていると言えます。
彼らの特徴としては、常に「忘れていました」「気づかなかったです」などの言い訳をします。
この場合は、上司は予めやることの意義・重要さ、また行動しないとどんな結果をもたらすのかを伝えておき、本人の認識を高めさせる必要があります。
目標が不合理
高い目標に向かって突き進むのは、一見すると正しい姿勢に思えますが、アドラー心理学では、高すぎる目標はやる気を損なう要因の一つとして注意を促しています。
始めから「ムリだ」「絶対に達成できない」などネガティブな考えが生まれやすくなり、その現実から逃れるために、スケジュールやToDoリストから後回しにしたり、だらだら引き延ばしたりなどしがちです。
そんな人におすすめの方法は、自分で納得できる目標、または自分の実力にふさわしい目標へ置き換えることです。
具体的には、「これならやってみよう!」という前向きな気持ちが生まれるように目標を小目標に分解してみることです。
上司の方の場合なら、本人があまりに難しく、複雑に考えてしまっているケースもありますので、目標を分解出来るようにコミュニケーションをとってサポートしてあげてください。
集中力がない
ほとんどの人の集中力は長くても30分(専門的な訓練を受けた場合は除く)だと言われています。
集中力が低い人の解決方法としては、この30分という集中時間を何度も繰り返すことです。
この30分の集中時間を維持できるようになるためには5つのコツがあります。
睡眠時間・質を確保する
睡眠不足で脳の働きが鈍っていたり、疲労がたまって肩が凝っていたりすると、当然集中力も落ちてしまいます。要注意なのが睡眠時間の長さだけではなく、その質も大事にしなければいけないことです。睡眠の質を上げるためには、次のことをできるところからやってみてください。
【睡眠の質を上げるポイント】
・朝起きたら太陽の光を浴びる
・食事を一日3食、できるだけ規則正しく取る
・夕食は就寝3時間前、入浴は就寝2時間前までに済ませる
・アルコール、カフェインは控える
・眠る前にスマホやパソコンを長時間いじらない
・軽いストレッチをする
・リラックスできる音楽を聴く
集中できる環境を整える
集中できる環境とは、周りのノイズや雑音、また部屋の明るさや温度・湿度に気が散らないようにすることです。不快な状態は放置せずに、早めにその芽を摘んでしまいましょう。
さらに目に入る場所には、スマホやゲーム機など興味を引かれる可能性があるものは置かないことです。
使っている机や椅子の高さなども大切な要素です。高さが合わずに前かがみの状態が続くと、背骨や肩、腰に大きな負担がかかってしまい勉強の集中力の持続時間が短くなります。「前かがみにならないように机、椅子の高さ調節!」これだけでも集中力は変わってきます。
タスクを細かく分解する
人の脳は、ドーパミンが分泌されると集中力が高まります。このドーパミンを分泌させるためには、細かなタスクを設定し、脳にタスク終了の報酬を予測させた状態をつくることが大切です。
それとは逆にタスクが大きすぎると「どこから手を付けて良いかわからない」、「やるべきことが多すぎてうんざり」というネガティブな気持ちになりやすく、モチベーションが下がります。
どんなに大きい・複雑な作業でも、まず細かく分解して、近い未来にできそうな小さな目標を設定してから作業すると効果的です。
設定した目標を達成した際には、ささやかなご褒美を自分に与えると、さらに達成感を得ることが可能です。このような成功体験を繰り返すことで自信が膨らみ、ますますやる気と集中力を発揮できるようになります。
一つの業務に取り組む
基本的に人は、一度に複数の仕事をこなすマルチタスクがあまり得意ではありません。
同時に複数のタスク処理をするということは、脳の中で頻繁に作業を切り替えるということです。ただし、その切り替えをしているときの生産性は、一つのことに集中しているときより40%も落ちると言われています。
また、切り替えるごとに集中力が途切れてしまうため、ロスが発生したり、ミスも犯しやすくなったりします。
例えば、仕事に没頭している最中に急に同僚から話しかけられ、意識がそちらに向いて気が散ってしまったことで、ミスをしてしまった…といったことがあるかと思います。
従って、一度に取り組む作業は一つだけにすることが大切です。
小休憩や仮眠をとる
定期的に5~10分程度の小休憩をとり、頭をリフレッシュさせることもおすすめです。
また、眠気を強く感じたときには、我慢せずに30分以内の仮眠をとって作業を再開した方が効率は良くなります。
セルフマネジメント力が低い
人は基本的に怠け者です。大体の人は楽をしたい、ダラダラしたいのです。
期限が長ければ長いほど「まだまだ時間があるからまだ先でいいか」と考えてしまいがちです。期限が短ければ短いほど「面倒くさい」「なんで今なの?」などという気持ちが先行して心が抵抗するのです。この怠惰性は本来誰にでもあります。
そのため学校では先生、会社では上司または規則など、外部から強制的に動かし・制約をしてくれる力が必要です。しかし、こういった外部要素が存在しない場合、人は自然と自分の興味がない、または好きじゃないことに対してだらだらし、怠けがちになります。
特にコロナ時代において働き方が多様化になり、環境(人の目や監視カメラなど)やPC監視ソフトウェアなどの強制手段を頼らずに、個人のセルフマネジメント力や自律性を高めていくことが必要な時代でもあります。
【自律性を高めるポイント】
・毎日ToDoリストを作る
・仕事内容を明確にする
・作業の目標/目的を具体化にする
・タスクをチーム間で共有する
・スケジュール(休憩時間や、どのタスクに取り組むのか時間配分など)管理を徹底する
・終業前に当日のToDoリストをチェックする
・定期的なオンライン会議で業務の進捗を報告、共有する
まとめ
さて、「ギリギリにならないと行動できない」という習慣の裏には様々な原因があることを理解できましたでしょうか?
今回はそれぞれの原因に対する対策をポイントでまとめてみました。
その他にも、SNSでの宣言・報告が効果的な方法のようです。
例えば、ジムで体を鍛えたいのに、「天気が悪い」、「今日は疲れたから、明日からやる」といった言い訳で後回しにしてしまう場合、事前にSNSで「今日から毎日5キロ走ります!」などと宣言し、それから毎日走った後にランニングマシンの結果画面を写真に撮ってアップロードしてみましょう。
SNSのフォロワーと自分との間には、一種の信頼関係があります。この信頼を損なわないよう、自分が言ったことを実行した証拠をSNSで見せなければならない心理があります。つまり、SNSのフォロワーが自分の行動の監督者と思ってしまいます。
さらに、SNSでは自分が発信することで、「いいね」や「コメント」をもらうことができます。それが満足感や達成感を得て、モチベーションを高める要因となります。これによって先延ばしにせず、継続的に取り組んでいくことができ、目標を達成しやすくなります。
以上、いくつかの対策や方法を挙げましたが、皆さんはいかがでしょうか?
今度、「ちょっと怠け癖やギリギリ癖が出てきたなぁ」と感じたときには、またこの記事に戻ってきて、自己分析を行ってみてください。そして、原因ごとの対策ポイントを意識して、お仕事やプライベートの進め方を考えてみてはいかがでしょうか?
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この記事を書いた人
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IT関連、海外事情にも精通。
多角的視点の記事を手掛ける。
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