令和最新版 職場の人間関係がうまくいかないときは…?実践方法!

さて今年度も終盤戦に突入してきました。4月から入社した新入社員も、新しい配置についた方も業務に慣れてきたころ合いでしょうか?暑さも落ち着き始め、職場の人とのランチや忘年会シーズンに向けた飲み会などが徐々に増えだすこのシーズン・・・
さらに、親しくなってきた同僚や上司とのコミュニケーションやプライベートとの線引き、お誘いや断り方に悩んだ事があるという方も多いと思います。
皆さん職場の人間関係は良好ですか?

職場の人間関係

人と人とのコミュニケーションにおいて、相手を知ることや仲良くなること、距離が近くなることは一見良いことのように思えます。親しくなれば仕事がしやすい雰囲気になり、ちょっとした会話の楽しさや助け合いのシーンなどが増えるでしょう。
しかし、あまりに親しくなりすぎてお互いに深入りすることで心身的に負担がかかり、仕事に支障が出るというケースもあります。

親しくなりすぎることで起きるトラブル

・相手に対して過剰に期待や思い込みをしてしまう
・慣れあう雰囲気により業務がおざなりになる
・思わぬ失言・過ぎた冗談が交わされやすくなる
・注意や叱責がしにくくなる
・関係がこじれると深刻な事態になる
・コミュニティが完成してしまい新規の方が入りづらくなる
・頼まれたこと、誘いなどを断りづらくなる

ビジネスの関係においては親しくなることで業務がスムーズに進むことやお願いがしやすくなる、円滑に商談が進むなど良い面があります。しかし上記のような好ましくない面が同時に発生していく可能性を秘めています。
特に人をまとめる、指示をだす、アルバイトを束ねる社員のポジションに就いている方はこのバランスに悩まれているのではないでしょうか?

では、ある程度の親しみがありつつ、適切な距離感と礼節をふまえた人間関係を作るにはどのようにすればよいのでしょうか?

良好な人間関係をつくる実践方法

1全員に対して名前は「〇〇さん」と呼ぶ

親しくなるとありがちなのが「名前を呼び捨てにする」「ニックネームや愛称で呼ぶ」ことです。特別な愛称は嬉しい事も多いものですが、ビジネスの場ではNGです。たとえ上の立場に立っていたとしても必ず苗字に「さん」をつけて呼びましょう。また〇〇だけは直属の部下だから、〇〇は可愛がっているから、と分け隔てをせず、全員を統一してさんづけすることが重要です。ニックネームとは異なりますが「ちゃん」づけもハラスメントや相手の気を害する恐れがあるためNGです。
ただし、上下関係を特別に厳しくせず、フラットな雰囲気を持ち続け、えり好みしないキャラクターが成り立っている場合は上記の限りではないと言えます。上司からの呼び捨ての場合でもかえって部下が親しみを感じ、リラックスするというケースもあります。
こちらはお互いの信頼から成り立つ呼称ですので、よほど親しくなければ「さんづけ」が一般的に奨励されるでしょう。

2噂話をしない・率先して参加しない

人が集まる場において、噂話やコソコソ話・ここだけの話は100%といっていいほど発生します。たいていの噂はネガティブ要素を含み、事実とは異なる脚色がされていることや、誰かの私怨及び印象操作のもくろみ、場を盛り上げるためのエンターテイメント性などが隠れているでしょう。噂話はしている者同士の秘密の共有という感覚から非常に「楽しさ」を感じます。

人がうわさ話に興じるのは、自分たちの存在を他者に知らせるためでもあります。(中略)うわさ話に花を咲かせることで、自分の価値を改めて表現し、またそれを周りの人と共有しているのです。うわさ話をすることでドーパミンのようないい気分になる脳内化学物質が放出されます。近年行われたミシガン大学の研究によれば、不安やストレスを和らげるプロゲステロンのレベルも上昇することも分かりました。人はなぜうわさ話がやめられないのか?https://gigazine.net/news/20110113_why_do_people_gossip/#google_vignette

このように人間は本能で噂話を好んでいることがわかります。
しかし、噂話に積極的に参加するとつい悪口や愚痴になりがちです。一緒に聞いている方が悪意をもってその話を広め、改変するとも限りません。遭遇することがあっても否定も肯定もせず、ただ胸に留めておくことが推奨されます。

無理に誘わない・無理な誘いは上手に断る

職場において飲み会やランチ、社内行事の誘いは頻繁に起こります。誘う側の意識として、飲み会は絶対的に親睦を深める場だ、と断定してしまうのは危険かもしれません。体調的に不安を感じながらも参加したり、せっかく誘ってくれたから断りたくない、断ると自分だけが仲良くなれない、と感じている方もいるかもしれません。
こんな調査結果もあります。Z世代の方を対象とした飲み会に関する意識調査です。

全国の20歳から29歳までの若年層の男女500人と、比較対象として全国の30歳から69歳の男女400人に、飲酒に関して複数の質問をした。
「飲酒に対する気持ち」を聞くと、20~24歳のZ世代(飲酒に関する設問のため18、19歳は除く)では「特別な時のみお酒を飲みたい」(34.8%)が最も多く、「お酒を飲みたくない」(29.6%)、「あまりお酒を飲みたくない」(18%)、そして「日常的にお酒を飲みたい」(17.6%)という人は2割弱と最も少ない結果に。「日常的にお酒をのみたくない」というZ世代は8割強にのぼった。出典:Z世代「日常的にお酒を飲みたくない」8割強
あしたメディア by BIGLOBEが若年層の飲酒に関する意識調査を発表https://www.biglobe.co.jp/pressroom/info/2023/05/230517-1

その一方、上司との飲み会については意外にも積極的なデータもあります。

「上司との飲み会はできるだけ行きたい」については、20~24歳のZ世代(飲酒に関する設問のため18、19歳は除く)では、「あてはまる」(11.6%)、「ややあてはまる」(29.2%)をあわせ4割が「上司との飲み会はできるだけ行きたい」と回答。25~29歳では約3割、30~60代では約2割と若い世代ほど多い結果となった。出典:Z世代「日常的にお酒を飲みたくない」8割強あしたメディア by BIGLOBEが若年層の飲酒に関する意識調査を発表https://www.biglobe.co.jp/pressroom/info/2023/05/230517-1

これらを鑑みるに、Z世代をはじめとする若年層の方々はお酒に対する興味や嗜好性は低いものの、職場の上司との飲み会そのものに強い抵抗があるわけではないようです。ではどういったことに留意すべきかというと、「強制的雰囲気」を作らないことがカギと言えるのではないでしょうか。
例えば飲めないのにお酒を勧められる、グラスが空いていると勝手に頼まれてしまう、もう一軒行くよね?と連れていかれる…
など、個人の意思が反映されにくいお酒の席は嫌厭されがちです。
お酒が入るとつい自分のペースに相手を乗せようとしてしまう傾向がある、という方はぜひ相手や全体のペースに合わせるように配慮を心がけてみてください。特に若手の初参加の方が同席している場合は「ソフトドリンクもありますよ」等の声掛けがあるとスマートです。信頼へつながり良質なコミュニケーションの場になることでしょう。

また、誘われる側は、上手に断る・タイミングを見極めることで人間関係を良好な状態を保つことが出来ます。
ポイントとしては「自身の参加条件を決めておく」ことです。
例えば何曜日ならOK、月に一度、第4週のどこか1日ならOKなどです。断る際にも「次は参加させてください」や「いける曜日・日取り」を伝えておくことで、実際にその通りにいかずとも誘いをかけたほうへの心象は良くなります。

プライベートでは会わない

良好な関係のひとつとして「プライベートはほとんど知らない」ことが重要です。趣味が一緒で、話が弾んだ延長に「今度一緒に行きませんか?」という誘いが発生することがあります。しかしビジネスの関係上の者同士で趣味を同じく楽しめることは非常にまれだと思った方が良いでしょう。なぜなら「つきあいで」一緒に趣味をしている可能性があるからです。
趣味でなくとも遊びにいくことはリスクがあります。
万が一、どうしても誘ってみたいという場合は「断ってくれて構わない」ということを前面に出して相手の選択にゆだねましょう。

挨拶にはじまり挨拶におわる

適切な距離感や親しみやすくならないことを意識するあまり、冷たい態度をとってしまう、無表情で無感動な間柄になることもNGです。どんなにビジネスライクな関係であっても、朝のしっかりと目をみた挨拶や1日の終わりの挨拶、感謝の言葉はリスクなくクリアな親しみを高める最高のツールです。できれば笑顔を添えて挨拶することで、ほとんどの人からの印象はとてもよくなることでしょう。しっかりした挨拶を継続することは非常に難しいと言えます。習慣化するまで気合いをいれて行いましょう。

まとめ

人間関係は複雑で、良い面や悪い面を併せ持っています。職場の全員が同じように「全員といつなんどきも仲間として仲良くしたい」と考えていることは少なく、ビジネスの場ではあくまで「就労をしにきている」という考えを持つ人も最近の傾向として増えてきていると言われています。
上に立つ立場にいる場合は友達同士のような会話やくだけすぎた言い方・態度をしないよう特に気を付け、適切な距離感のある関係が求められる時代になったとも言えるでしょう。

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この記事を書いた人

ヒトトセ編集室 A
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