続・レジ打ちの仕事は消えるの?消えません!!!!最新版

続・レジ打ちの仕事は消えるの?消えません!!!!!最新版!!!!!!

小売業界にもITやAIの波が押し寄せて久しい昨今ですが2022年後半戦、現在のレジ消え問題についてもう一度ふれてみます。

恐る恐る、Googleにて「レジ打ち 消える」と検索しますとトップに出てくるのがこの記事です。

レジ打ちの仕事は消えるの?消えません!!!!

弊サイトの記事でした。これはレジ打ちが消えるわけありませんという傍証に!

…なるかもしれませんが、もう少し追ってみましょう。

レジ打ちが消えると言われる理由

なぜレジの仕事があと10年で(どこからの10年ですかね)消えると言われつづけているのかといいますと、大体の理由は以下の2つです。

決済システムのテクノロジー化

セルフレジの普及

最新式決済システム

レジのセルフ化は我々の生活に着々と普及してきています。

最近よく目にするのがレジ待ちのストレスが無くお買い物ができるレジレスシステムです。

イオンリテールの【レジゴー】、ユナイテッド・スーパーマーケットホールディングスの【スキャン&ゴー】、トライアルグループの【トライアルレジカート】などが実際に稼働しています。(別タブでひらきます)

ご存知のように、このシステムは専用のスマホアプリやカート上の備え付け端末で、商品を自分でスキャンしお買い物かごに入れていく買い物方式で、レジ待ちのストレスがフリーになる画期的なサービスです。

従来の有人レジに並ぶことがなく、お買い物途中での会計金額もわかりやすく、基本的には現金を使用せずに会計ができるという多くの時短・非接触などのメリットから導入店舗は増加傾向にあります。

では全台このシステムになるのかというとそうはいきません。

スマホ操作等に不安がある方、新しいシステムを遠慮する方、万引きやうっかりスキャン漏れ、専任または兼任のサポート要員の配備、システムの導入・運用・管理コスト等の問題があるためすべてのレジがこの仕組みに置き換わることはないでしょう。

ちなみにこちらのレジレスシステムの利用率は多くて25%、少なくて4%、という数値が出ています。普及が全店ではないという点と近隣利用者の年齢層等の影響がかなりある点から、導入運営コストからみて、まずまずの数値という評価がされています。しかし有人レジより顧客単価が高いという検証結果もあり、今後の伸長率が注目されます。

 

セルフレジの普及

さてこちらはレジレス式ではなく従来のレジのセルフ化、セルフレジの普及についてです。かなり一般化されてきたセルフレジですがこんな内容の記事が。

セルフレジ導入で人手不足解消のはずが、逆効果に? その事情を担当者に訊いてわかった意外な理由とは

https://news.yahoo.co.jp/articles/509038c3a7b87ad7e2045c57df35d8bc03e57f3c

他にもセルフレジ関連で調べるとこの類の記事が目立つようになってきました。

セルフレジにおけるメリットはレジ待機列の混雑解消、レジ人員の削減、非接触が主でしたが、
メリットの一方で、その効果があまり感じられないという声もあるようです。

ここでマイボイス社というリサーチ企業がネット上で実施したセルフレジの利用状況をみてみましょう。

◆フルセルフレジの利用状況
買い物客自身が商品スキャンから会計まですべて行う「フルセルフレジ」。直近1年間に利用した人は6割強です。女性や若年層で比率が高く、女性10~40代では各70%台、男性60・70代では5割弱となっています。

【セルフレジの利用に関する調査】直近1年間にフルセルフレジを利用した人は6割強。セミセルフレジを利用した人は7割強で2018年より増加 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000988.000007815.html

↑この調査結果ですが、そもそもアンケートに答えているのがネットアンケートに答えられるレベルの方々から抽出しているわけですから高めの数値が出ていると見ています。実際スーパーでは有人レジが混んでいることがおわかりであると思います。
因みにフルセルフレジの利用場面として「対面式レジやセミセルフレジが混んでいる」が直近1年間利用者の54.4%、「買うものの数が少ない」「セルフレジに並んでいる人が少ない・混んでいない」が4割前後だそうです。利用率でみると全体客数の半分はセルフレジを利用していますが、地域差が非常に大きく特に高齢者にとってセルフレジのハードルはまだまだ高いと言えます。

そして実際に運営しているスタッフたちからあがる声として、
「サポートのスタッフをつける為業務量が増えた」
「うまく列の分散ができない」「機械トラブル」などが挙げられます。導入効果はそれなりにあるものの、やはりレジ決済まわりから人員を無くすということはまだまだ困難であることがわかります。

レジの場はコミュニケーション

ただ買い物をするだけ、お決まりの接客用語の会話だけ…であったとしても、レジの場はコミュニケーションの場です。例えばある人にとっては買い物が日々の楽しみであったり、ある人にとっては癒しの場であったり、生活のリズムをつくる場であったりします。一番社会と人を身近に感じられるのが「買い物」なのです。オランダではこんなレジがあるそうです。その名も世間話専用レジ。

なんと非接触トレンドの逆をいく世間話をするレジ!特にこのスーパーマーケット「ユンボ」の代表が語る、世間話レジの意義がぐっときます。

『世間話専用レジ』をレジ係が喜んで担当することを誇りに思います。彼らはこの自発的な活動をサポートし、お客さまが人の温もりを感じられる関係性を作り出してくれています。この試みは小さなものですが、特にデジタル化が進み、ものの流れが効率化された世の中では非常に意義のあるものです。
オランダのスーパーで「世間話専用レジ」広がる。コロナによる孤独感を解消へ https://ideasforgood.jp/2021/10/15/jumbo-chat-checkouts/

 

またフランスのスーパー「カルフール」でもブラブラレジと呼ばれるおしゃべりを楽しみながらゆっくり会計をするというレジがあるそうです。まるでかつての「市場」のように、コミュニケーションをしながら買い物そのものを楽しむというコンセプトです。その利用客もお年寄りだけでなく、意外に若い世代が利用することが報告されており、交流を楽しんでいるのだとか。そして、今まで特に楽しんで仕事をしていなかった従業員たちのやりがいにもつながっているとのこと。

数店舗での取組みでしたが導入店舗を拡大していくそうです。時間に余裕があるときは並んでみたくなりますね。

まとめ

テクノロジーの進化に合わせて便利なものをどんどん活用するのは素晴らしいことです。

しかし、利用者が求めているものは何か?を定期的に振り返り、自社のレジの場がどういうものであるかを一考する・・・そんな時代になってきているのかもしれませんね。

全国スーパーマーケット協会より発行されている2022年版スーパーマーケット白書にもこんな記述があります。

寄せられた多くの感謝の声 「今後、積極的に購入・利用することで応援したいと思うお店はどこか」という質問に対し、「地域のスーパーマーケット」との回答は全体の 7 割を上回った。(中略)  非接触の決済手段などを求める声がある一方で、「人が少なくなることもあまり好ましくなく、 やっぱり店員とのコミュニケーションもあったほうがいいと思う」、「年老いた両親がいつもスタッフさんに挨拶してもらえることを喜んでいた」など、地域の憩い・交流の場、コミュニティとしてスーパーマーケットが果たす役割の大きさを再確認できる声が寄せられた。引用元:2022年版スーパーマーケット白書』全国スーパーマーケット協会

もう一度断言しますがレジ打ちの仕事は無くなりません!消えません!
張り切っていきましょう!!

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この記事を書いた人

ヒトトセ編集室 A
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